代表ブログ

まちづくりを他人事にしないための方法

私はまちづくりにゴールはないと思っています。あるのは中継地点のみ。
通過点として1年後はここまで!5年後はここまで!みたいなです。

「地域課題を解決したい」と聞きますが、課題がゼロになる地域はないです。
A課題のクリアを目指していたらB課題が出てきて…これの繰り返し。

とはいえ地域課題は役所がやればいいというものでもないですし、余裕のある人がやればいいというわけでもないと思っています。住民が「まち」で暮らしてるんだ、という意識をちょっとでも持ってもらうことが大切だと思っています。

子どもたちのために、高齢者のために、企業のために、観光客のためにが前面に出てしまうと住民は他人事のように捉えてしまう。世の中そういうものだから仕方ない!私は関係ない!って人を少しでも減らしたいのが本音です。住民が自分の住む地域を「自分の居場所」と捉えて「自分ごと」の意識を持ってもらうことだけで地域の未来って明るくなると思ってます。

昨年、住民を対象とした地域づくりワークショップでメインファシリテーターを務めました。

そこでは地域の目指したい方向性を対話してもらう場だったのですが、振り返ると考え自体が他人事の人が多いなとむなしくなりました。

巨大ショッピングモールがほしい!
落ち着いて勉強できる図書館がほしい!
おしゃれなスポットが欲しい!…と

役所よろしく感が強い。
ないものねだりの思いばかりであなたがどんなまちで暮らしたいかという考えが少ない。

もちろんこれらハードが充実してるから住みやすいというのもひとつの暮らしやすさの指標にはなりますが、これだけで住み続けようとはならないと思うんです。昔からその地に住んでいる人からすると、祭りやイベントなどの楽しいものが生活の中にあって、それを磨いていくために人がいて、ハードができていく。

現代では順序が逆のような感じがします。
生活の外に楽しいものがあってそれを探す日々的な。

ハードが充実するとそれに固執してしまって流動的な思考ではなくなる。
考えようとしなくなるんだなと痛感しました。

そうではなくて、自分がこうしたい!という思いに着目するよりは、なぜこうしたい!と思ったかのきっかけが人に共感を与え、人を動かし、気づいたらまちが育っていたというのが理想だなと。

みんなやってることはバラバラでもいいと思うんです。

こうしたいあれがしたいを言えなくて悩んでる。
こうしたいあれがしたいがあってもできなくて諦めてる。
とてももったいないことだと思います。

やりたいことできている人は損得関係なく動いてますからね。

正解なんていらなくて自分の心の中に出てきた解を信じて、話してみる動いてみる、これが今の地域に大切なことだと思います。

そのためにも自分のキャパを知ることが大切。自分のキャパを知ると視界がクリアになります。
キャパを知ってるから誰かに頼れたり、相談したりできる。
そこから波及していって、できる人に動いてもらえるような協力体制ができる。

将来こうなりたい!ってもの大切だけど、今はどうなの?をしつこく言っていきたい。
それで、それに対してあなたはどうしたいの?と質問攻めしたいのが今の私の気持ちです。

べき論は誰かが勝手につくったものであって、必ず従う必要はないんじゃないかな。
自分の思いや感情をしっかりキャッチして行動に移せる人が増えれば、まちのためになってるんじゃないでしょうか。

ハードが完成したら終わり、イベントで集客で来たから終わりではなく、動き続けるスパイラルのようなイメージを浸透させたい。

この記事を書いた人
北村 正貴

1985年群馬県桐生市生まれ、沖縄県糸満市在住、ファシリテーター。2013年より地域おこし協力隊として単身沖縄へ。糸満市内で地域コミュニティの再生や集落の自立的発展を目指し活動。2015年、沖縄、ふるさと百選(集落部門)受賞。2018年に北村ファシリテーション事務所を設立。「多様な人が集う場を対話のできる場に」をテーマに行政、コミュニティ組織(自治会/町内会/まちづくり協議会等)、NPO団体、市民団体、企業など社会課題の解決と新しい価値の創造に取り組む多様な主体のコンサルティング支援を行う。

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北村ファシリテーション事務所