代表ブログ

<地域づくりプレーヤー向け>個人の力をチームの力に活かすためのアイデア

地域づくりに取り組むなかで感じるのは「チームで何かを成し遂げるために必要なものは個人の力」であるなと感じています。個人の力があってもチームとなるとその力を発揮できなかったり、成果を出せずにいる人も多いのではないでしょうか。

チームが個人の成長をバックアップできることもありますが、限界があります。悩みを聞くことはチームメイトにできるけど、決断するのは個人ですし、決断したことも自信がない人も多いと思います。

そこで私の地域おこし協力隊としての経験や組織づくりファシリテーターとしての見識を紹介します。
お読みいただき、実践してもらうことで地域づくりに取り組むみなさんのお役に立てれば嬉しいです。

執筆予定の記事
<自治会向け>住民に携わってもらう地域づくり体制や運営のアイデア
<地域づくりプレーヤー向け>個人の力をチームの力に活かすためのアイデア(今回)
<自治会・役所職員向け>地域を元気にするアイデア~考え方編~
(仮)コミュニケーションが地域を救う? 私が場づくりに取り組む理由

チームは個人の力の集合体

地域づくりをされている方からお話を聞いて感じるのは「チーム活動は目に見えない障害が多い」ということです。世代の違いや経験値の違いが表れやすい非営利チームではメンバーの能力やモチベーション、仕事に対する向き合い方などメンバーの細部にも向き合う必要があります。

チームで何かを目指して取り組む中でメンバーは、意見の相違による衝突ややりたいけどできないもどかしさで心と身体の体力が消耗していきます。これはどのチームにでも当てはまることではないでしょうか。

そう考えるとチームで取り組む中でいかに「自分で表現ができてチーム内で連携を取り、成果に結び付けるか」が必要になりますし、それに向き合ってチームの相互理解を高めるかが鍵となります。

このような状況をつくっていくには「チームビルディング」の時間をチームでつくることが必要です。チーム内数名だけでも良いですが、理想は携わるチーム全員です。立場や経験は関係ありません。

ですが、忙しい毎日でチームビルディングに時間と労力をかけられるチームは少ないのではないでしょうか。チーム力が発揮できてもすぐに成果に結びつけることが難しく、後回しにされがちです。

必要なのは日々のコミュニケーションです。
仕事となると目先の作業にとらわれがちでメンバーのことは二の次になってしまう。ですが毎日顔を合わせるチームだからこそコツコツ努力を重ねることでチームの幹が育っていきます。

マサチューセッツ工科大学の元教授であるダニエル・キム氏の成功循環モデルでは、結果を出す組織は関係性の質を高めることから始まると言っています。チームの関係性が良くなると、思考の質が高まる。思考の質が高まると、行動の質が高まる。行動の質が高まると、結果の質が良くなる。というものです。

<ダニエル・キム氏の成功循環モデル>
①関係の質
②思考の質
③行動の質
④結果の質

①から④まで順番に向き合っていくことが必要です。何かに迫られているチームにありがちなことは④をはじめから目指すことです。結果をはじめから求めすぎて関係、思考、行動の質が悪くなり、チーム内の関係性が悪くなるというものです。

チームの関係性を高めることは、日々チームをメンテナンスしていくということです。これをおろそかにせず、関係性の構築を怠らないチームが4つの質を循環できるチームになります。

チームに必要なスキル

それはコミュニケーションスキルです。チームメンバーひとり一人が貢献する気持ちになり、メンバー同士で協力し合い、現実と理想を持って仕事に取り組むことができるのが協働です。互いが信頼にあふれることでオープンな雰囲気が醸成されていきます。

コミュニケーションのスキルに必要なことは以下です。

・きく(聴くと訊く)スキル
・話すスキル

「きく」とひらがなで書いたのは「聴く」と「訊く」があるためです。見慣れている「聞く」と何が違うのと思われる方も多いと思います。

「きく」の違い

聞く:意識しないで耳に入ってくるもの(BGMやながら見のテレビの音など)
聴く:相手の様子に耳を傾ける(傾聴と言われるもの。この曲聴きたいから流した音楽など)
訊く:自身の疑問を明確にする(なにかを尋ねるときなど)

ただ、「聞く」のか、相手の視座を理解しながら「聴く」のか、答えに迫るために「訊く」のかを上手に使い分ければ、上手に「きく」事ができます。

いろいろある「話す」

「話す」ひとつにしても様々な「話す」があります。相手の発言の背後に隠れているものを探るために質問をしたり、深掘りするために意見を引き出す質問をしたり、励ます言葉をかけたり、あいずちをしたり、話してもらった内容を要約したり…など。

これらを意識して行うことで相手と自分の中に相互理解や納得が芽生え、協働しやすい環境を醸成することができます。

社会は対話キャッチボールでできている

私は社会を対話キャッチボールをする場所だと思っています。
しかし一方的に話したり、声を荒げたりなど、対話ドッジボールをしている場面を多く見かけます。

チームには様々な背景を持ったメンバーがおり、メンバーごとに異なった経験や知識、スキルを持っています。一人では考えつかなかったことも誰かとコミュニケーションを取ることで新しい視野が生まれ、その瞬間からいろんなアクションが起こせます。

一人では難しい課題が溢れかえる社会だからこそ、チームメンバーとのコミュニケーションを重ね、考えを深めることで未来への可能性が広がると思います。

ひとりでできるなら越したことはないですが、難しいのであれば誰かに頼って乗り越えていく必要があります。

以上が、 個人の力をチームの力に活かすためのアイデアです。
これらは日々の活動の中で少しずつ変えられるものです。
結果を変えるには過程を変える必要があります。
あなたのちょっとした変化で地域が良い方向に行くことを願っています。

この記事を書いた人
北村 正貴

1985年群馬県桐生市生まれ、沖縄県糸満市在住、ファシリテーター。2013年より地域おこし協力隊として単身沖縄へ。糸満市内で地域コミュニティの再生や集落の自立的発展を目指し活動。2015年、沖縄、ふるさと百選(集落部門)受賞。2018年に北村ファシリテーション事務所を設立。「多様な人が集う場を対話のできる場に」をテーマに行政、コミュニティ組織(自治会/町内会/まちづくり協議会等)、NPO団体、市民団体、企業など社会課題の解決と新しい価値の創造に取り組む多様な主体のコンサルティング支援を行う。

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北村ファシリテーション事務所