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【魅力人 #2】大小堀祐也(自治会長)/まずは安心から興味に、参加はそれからでいい

『魅力人』とはファシリテーターである北村が1対1の対話を通じて魅力人の頭の中を掘り下げていく対談企画です。

読者に対し「人が人と活動をしていくためのヒント」としてもらうべく、インタビュー形式で掲載しております。

今回は市民活動に携わりながら4月より自治会長になった大小堀祐也さん。

彼がどんな思いを持って活動をしているのか対話を通じて見えてくるものがありました。

大小堀祐也さん/喜屋武自治会長(糸満市)

ラジオが好きだった少年時代

北村正貴
北村正貴

こんにちは。今日は時間作ってくれてありがとうございます。

大小堀祐也
大小堀祐也

どんな感じでやるの?

北村正貴
北村正貴

気軽にお話させてもらえればと思います。

大小堀祐也
大小堀祐也

あいよ!

北村正貴
北村正貴

ボリさん(私の呼び方です)のお仕事のこと聞きたいんですけど、これまでどんなお仕事してたんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

もともとはラジオの放送局に勤めていました。


北村正貴
北村正貴

ラジオが好きだったんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そう。昔からラジオが好きで中学生の時にFMたまんで、中学生が話す番組を立ち上げたくらい(笑)

北村正貴
北村正貴

どんな番組だったんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

当時、ラジオ沖縄の番組を聴いてて、「へのへのうしし」という人気番組(1994年4月から2001年3月まで放送されていたラジオ沖縄のヤング向け番組)が好きだった。ホント、ラジオが好きで実際に自分がやったら面白いんじゃないかと思ってやったのが最初だね。

北村正貴
北村正貴

学校に部活にラジオに…すごいですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

日曜日に生放送をやってました。そこからラジオへの思いが大きくなって、高校生なっても番組やってました。先輩から引き継ぐ形で。

北村正貴
北村正貴

ただのリスナーから発信する側になっていったんですね。そこから本格的にラジオの世界に?

大小堀祐也
大小堀祐也

というより高校卒業した後は映像・音声の編集スタジオに入ったんだけど、世の中が不況でスタジオを離れたの。上の階にライブハウスがあってそこで音響に携わる仕事をしてたね。

北村正貴
北村正貴

(私の中で音響と言ったらボリさんってイメージのスタートはここからだったんだ…)そうだったんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

高校の時から音響は好きで触ってたね。んでそこで働いた後に糸満の先輩でラジオの放送局に働いている人がいて、その先輩のススメで入ったの。19の時だね。

北村正貴
北村正貴

放送局ではどんな仕事をしてたんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

自分が入ったときはラジオカーの運転手やってました。中継車の運転手だね。技術の部分。

北村正貴
北村正貴

中継車ってワゴン車の上に機材が付いているやつですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そうそう。企業から依頼された場所に行って、マイク準備してアンテナ準備して、放送局の方向にアンテナ向けて、生中継してたの。

北村正貴
北村正貴

企業の思いをラジオで伝えるサポートしてたんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

15年くらいやってたけど、あっというまだったな。

 

先輩との会話が地域に携わるきっかけ

北村正貴
北村正貴

ということはラジオの仕事を離れてから地域に携わるようになったんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

自治会に関わるようになったのは30過ぎてからだったはず。それまではやっぱりラジオの仕事が忙しくてね。毎週日曜の公開放送とか、平日はレギュラーの仕事もあったからね。

北村正貴
北村正貴

放送局のお仕事って常に活動しているイメージです。

大小堀祐也
大小堀祐也

うん、48日連続出勤したこともあったね(笑)

北村正貴
北村正貴

社員さんとなると忙しいんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

いや、自分はフリーランスだったよ。忙しい毎日だったけど30過ぎたくらいから週末落ち着けるようになって、そのあたりから喜屋武の活動を手伝ってたね。

北村正貴
北村正貴

どんなことやってたんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

喜屋武の先輩から「音響できる人いないか?」って声がかかって。それが始まりだね。

北村正貴
北村正貴

喜屋武のお祭りですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そう。祭り以外にもハーリーとか角力大会とかだね。機材は喜屋武にあるんだけど、誰も操作できなかったから。

北村正貴
北村正貴

糸満で音響といったらボリさんみたいになってますが?(笑)

大小堀祐也
大小堀祐也

(笑)ありがたいね。

大小堀祐也
大小堀祐也

その時期にラジオ沖縄を離れて、まちテラス(糸満市市民活動支援センター)で仕事始めたの。子ども会の会長にもなったのもこの時期だね。

北村正貴
北村正貴

糸満市内で活動する時間が増えたんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

自治会の役員をやったりもしたね。2年間で会議に参加したり行事に参加したりもしてたの。だけどそこでいろいろ感じるところがあったね。

北村正貴
北村正貴

いろいろ感じたのって放送局という一線で企画や運営をしていて感じたことと比較してってことですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そう、地域の行事だから仕方ないんだけど、誰かがやってくれるのを待ってる人が多いなぁって感じたね。

北村正貴
北村正貴

少しずつ変えていけたらなって思ったんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

そうだね。基本に戻ろうよ!て思ってた。基本に戻ってみんなが参加しやすい雰囲気をつくりたかったの。仕組みとかやり方とかね。

北村正貴
北村正貴

具体的にどんな考えだったんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

今も勉強中だから大きなこと言えないけど、「どうしたらみんなが参加しやすい行事になるかな?」を妄想しはじめたね(笑)

北村正貴
北村正貴

みんなで取り組んでるイメージとか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そうそう。「こういうときあーすれば無駄が無くなるなぁ」とか、「こーすればサポートしてくれるんじゃないかなぁ」とかね。

北村正貴
北村正貴

その妄想は地域の先輩に伝えたりしたんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

したね。去年の夏祭りの前にやったよ。自治会の役員会でエイサーがない代替案として伝えた。

北村正貴
北村正貴

思い切りましたね。

大小堀祐也
大小堀祐也

いや、前から良くしてもらってる先輩と話したの。先輩から「喜屋武にエイサーが無くなったらダメだろ」って言われて…そうだなぁって。

北村正貴
北村正貴

うんうん。

大小堀祐也
大小堀祐也

そこから夏祭りを楽しみにしている子どもたちが結構いるから、喜屋武の人集めてなんかやりたいよなって話になって。夏祭りを企画したの。

北村正貴
北村正貴

その夏祭りの案は役員会議で通ったんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そう、ありがたいね。「やってやって!」ってなったね(笑)

北村正貴
北村正貴

イベントの企画も妄想してたんですね?

大小堀祐也
大小堀祐也

数は多くないけどね。まずはみんなを巻き込みたかったの。上の世代からね。喜屋武には若者頭とか、女性会があるからそこにもお願いしてね。子ども会の保護者とかも。

北村正貴
北村正貴

すごい行動力ですね。

子どもたちのために思いを伝えていく

北村正貴
北村正貴

そのお祭りはどうでしたか?

大小堀祐也
大小堀祐也

いろいろお手伝いしてもらったね。準備は少人数でやったんだけど、本番も前日の準備も朝早くからみんな集まってくれて、ステージ建てたりとか、テント建てたりとかしたね。

北村正貴
北村正貴

地域行事って手伝ってくれる人とそうでない人に別れそうですけど、どうでしたか?

大小堀祐也
大小堀祐也

まかせっきりな雰囲気はあったけど、みんな手伝ってくれるようになったのは嬉しかったね。

北村正貴
北村正貴

的確な役回りを設けたんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

というより。まずやったことは「しっかりみんなに話をした」ってことだね。こんなことやりたいですって。子ども会にまずお願いしたね。

北村正貴
北村正貴

思いを伝えるためにしっかり話をするって大事ですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

うん。というのも今までのお祭りは準備期間が短かったのよ。開催日は決まってるけど1か月前に話し合うみたいな。期間が短かったからやりたいこともできなかったってのもあるね。

北村正貴
北村正貴

どうやってみなさんに思いを伝えたんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

やっぱり重い腰を上げてもらうのは大変なんだけど、「誰のための祭り?」「子どもたちのためにやろう!」って話をするようになったね。

北村正貴
北村正貴

子どもたちのためにいろんなプログラムを考えたんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

いや、たくさんやっても難儀するだけだから、できる範囲だね。もちろん自分たちでできない部分は外部にお願いしたりもしたね。屋台とか。

北村正貴
北村正貴

なるほど。

とはいえみなさん働き盛りの世代だから人手を集めるのも大変だったんじゃないですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そうだね。だけど無理させたら意味無いし、何も変わらないと思うんだ。だからやりたい人やってくれる人でできる範囲のことを考えてやったの。その方がストレスたまらないでしょ。気持ちよく楽しくできるし。

北村正貴
北村正貴

(やっぱり状況に見合った活動の仕方は大切だよな…)

 

段飛ばしはせず着々と取り組んでいく

北村正貴
北村正貴

今年度から自治会長になりましたが、いつから立候補したいと思うようになったんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

去年だね。地域のことだからまずはみんなの意見取り入れられる地域にしたいと思ったのよ。前会長の任期満了ってこともあったから。若手がやることでちょっとずつ喜屋武を良くできたらなって思って。

北村正貴
北村正貴

任期満了の時期を見据えたってことだったんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

そうそう。2年の任期だから自分がもしなれたら1年目は1個ここを変える、2年目は1個ここを変えたいってまた妄想するようになったの(笑)

北村正貴
北村正貴

自治会長は選挙で決める地域がほとんどだと思いますが、住民に働きかけをしたんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

いや、他に立候補者がいなかったからありがたいことにそのままさせてもらったね。自分が立候補する噂が地域に出回って、いろんな人から「応援するよ!」って言われたのは嬉しかった。

北村正貴
北村正貴

このご時世、自治会長って大変な仕事だと思います。心配だったことってありますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

あるね。やっぱり地域と言っても田舎だから上下関係はしっかりしないといけない。それが合わなくて地域を離れちゃった人も見てきてる。若者が減ってるのは確かだけど、戻ってくる同年代も多いのよ。とはいっても若者頭は50代だからね(笑)

北村正貴
北村正貴

喜屋武で仕掛けていきたい事ってあるんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

目標が2個あるの。

①他人ごとから自分ごとへ~全世代で楽しくつながる・楽しくささえる・楽しくたすけあう~

②自治会の体制を整える

北村正貴
北村正貴

今はコロナの影響で地域の人と話すことも難しくなったと思います。具体的な行動プランも考えてますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

あるよー。全世代が参加できるワークショップをしたいと思ってる。

北村正貴
北村正貴

というと?

大小堀祐也
大小堀祐也

人を集めて話し合いしてね。未来の喜屋武を計画したいのよ。なまなまー(沖縄の方言で直近やすぐの意味)なくして、今いる人たちで喜屋武をどうしていきたいか話していきたい。

北村正貴
北村正貴

10年後には地域の様子も変わってますもんね。

大小堀祐也
大小堀祐也

そう、10年後は今の小中学生が喜屋武の主役になっているから、しっかりバトン渡せるように今のうちに仕掛けていきたいの。

 

糸満が好きだから糸満に携わる

北村正貴
北村正貴

地域づくりが面白いと思ったきっかけってあったんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

きっかけは「まちテラス(糸満市市民活動支援センター)」だね。ラジオの仕事を長年やってきたときに、「これからの人生これでいいのかな?」って思うようになったの。自分の子どもも中学生になるしなぁ…とかさ。具体的にやりたいことがあったわけじゃないんだけど(笑)

北村正貴
北村正貴

どうやってまちテラスに入ったんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そう、チョメ(當銘孝文さん:まちテラスの会計/あはごん保育園園長/一社ラインライズ理事長)からの紹介だね。糸満でまた仕事したいなって思ったの。一番は子どもたちと接する時間が今までなかったってのもあるね。朝早かったし、帰るの遅かったし。

北村正貴
北村正貴

よくある子どもの寝顔を見る生活だったんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

そうだね。新しいチャレンジもしたくなって。

北村正貴
北村正貴

まちテラスは主に市民活動をサポートする役割ですが、入りたての時はこれまでの企画力を活かしたかったですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

いや、何もなかったね。当時は「市民活動って何だろ?」って思ってたくらい(笑)勉強ばっかしてたね。当時のまちテラスの企画でyoutube配信があったから主にその仕事をやってたよ。

北村正貴
北村正貴

まちテラスがやりたい取り組みのスキルをボリさんが持っていたってことなんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

それはたまたまかな。糸満が好きだから携わったって感じ。ずっと糸満に住んでたし。

北村正貴
北村正貴

やっぱり生まれ育った地域が好きなんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

だね(笑)。昔、出張で離島に2泊3日で行っても初日に帰りたいなって思うくらい糸満が良かったの。落ち着くんだよね。

北村正貴
北村正貴

これまでのお話を聞いても、頼れる人がたくさんいるわけですもんね。

大小堀祐也
大小堀祐也

そうそう。先輩も後輩もいるから落ち着くんだろうね。

北村正貴
北村正貴

話し戻すと、まちテラスでは動画編集が主な仕事ですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そう!あくまで裏方。だけど表向きは相談員だね。

 

 

目指すのは20~40代が参加できる場づくり

北村正貴
北村正貴

自治会長とまちテラス相談員で地域との向き合い方って分けていますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

それはないなぁ。まちテラスで培ったことを喜屋武でもやっていきたいし、逆も然りって感じ。いいなぁって思ったのは外からも中からも自治会を見れることだね。新しい向き合い方もできるようになったし。

北村正貴
北村正貴

自治会もまちテラスも地域づくりの分野ですが、自治会はより地域寄り。まちテラスは行政寄りだと思うんです。日々の中でギャップは感じますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

ギャップとは違うけど、一番は20~40代が参加できる場づくりをしたかったの。立場関係なく。やっぱりこの世代は気軽に公民館に来ないじゃない。身近じゃないというかさ。

北村正貴
北村正貴

確かにそうですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

自分が公民館にいることでふらっと来てくれる人が増えるんじゃないかな?って思ってる。これをきっかけにしてつながりたいなって。いくら同じ喜屋武に住んでいるっていっても知らない人もいるわけだし。

北村正貴
北村正貴

全員の顔と名前が一致するわけじゃないですからね。

大小堀祐也
大小堀祐也

そうそう。公民館に来るひとつのきっかけとしてね。「大小堀さんちの息子でしょ?」ってきっかけにもなるし。親同士は知ってたりするからね。これがまた面白い(笑)

北村正貴
北村正貴

以前は住民として地域に関わってましたが、自治会長になってからは関係性づくりがスタートだったんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

実は喜屋武生まれだけど、高校卒業までは字糸満に住んでたのよ。だから知らない人も結構いてさ。おとうを知ってる人がいても自分を知ってる人が少ないってのもあってね。

北村正貴
北村正貴

あ、そうだったんですね。喜屋武と離れた少年時代を送ってたんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

実はそうでもなくて、字糸満に住んでててもおじいおばあは喜屋武にいるから日曜日とかは遊びに来るわけよ。それで同級生や先輩後輩とも遊んでたね。それが今につながっている感じ。つながりを持ち続けてこれたってことだね。

 

地域運営は身の丈にあったやり方でコツコツと

北村正貴
北村正貴

今の喜屋武について教えてください。

大小堀祐也
大小堀祐也

1000名近く住んでるけど、40%以上は高齢者でしょうね。残りの40%が働き盛りの世代で、10%くらいが子どもだね。

北村正貴
北村正貴

半数が高齢者という地域は確実に増えてきてますよね。自治会長になって同年代と会う機会は増えましたか?

大小堀祐也
大小堀祐也

同年代は多いけど、ほとんど会わないね。昔は喜屋武で畑仕事してて顔を合わせたりが日常にあったようだけど、今は外に働きに出てる人が多いから。なにか機会をつくらないと会えないわけよ。

北村正貴
北村正貴

先ほど、若い世代にふらっと公民館に来てほしいと言ってましたが、どうですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

コロナの影響もあってなかなか会えてないね。だけど、おじいおばあとはよく話すよ。自治会費の納入に来るからね。

北村正貴
北村正貴

その時が自治会長として「初めまして」になるんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そうそう、「あんたがアキラの子どもでしょ?」って(笑)。うちの場合、おじいがいて、おとーがいてって感じだからなおさらだね。

北村正貴
北村正貴

糸満市内だと最年少自治会長と聞きました。自治会長の活動はたくさんありますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

あるよ。多いね。喜屋武自治会長は兼任があるの。喜屋武農業用水利用組合の組合長もあったり。この事業やってる先輩に頼りながらやらせてもらってるね。

北村正貴
北村正貴

何気ないところで先輩後輩が活きてくるんですね。ほかにもありますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

ほかにはJA糸満支店の支部長とかもだね。糸満市体育協会三和支部の評議委員とか、いろいろある。

北村正貴
北村正貴

自治会長だけをやるんではなかったんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

兼任することは知ってて自治会長になったんだけど、誰かに任せようと思ってたの。分担しようってね。だけど、すべて自治会長が兼務しないといけない規定があって。勉強の毎日だね。

北村正貴
北村正貴

兼務がたくさんあるとなると休む暇がないんじゃないですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そうでもないのよ。年に数回ってものがほとんどだから。多くても月に一回動くくらい。端から見たら自治会長以外の兼務もあって大変そうに見えるけど、そうでもないのよ。大変なイメージが覆されたね。

北村正貴
北村正貴

これから地域行事の運営にも着手していくことになると思いますがワクワクしてますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

してる(笑)。だけど今まで通りのやり方よりはちょっと変えて無理しない範囲で楽しくやりたいってのがあるね。さっき言った目標にある通り。

北村正貴
北村正貴

やり方を変える?

大小堀祐也
大小堀祐也

そう。今までは市内のいろんな場所に挨拶行って協賛金集めしてたみたい。だから盛大にできてたってのもある。だけどそれは人がたくさんいた時代だからできたことなんだよね。感じたのは人が減ってる今同じでやり方でいいのかなって。

北村正貴
北村正貴

盛大にイベントをやること自体を変えていくってことですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そう。盛大にやるとそれなりに人数も必要さ。だけど関われる人が減っているのは確かだし。盛大にできると見栄えはいいけど、続けていくとなると人も減ってるわけだし、大変だよなって。

北村正貴
北村正貴

協賛金を集めずに企画を動かすとなると舵の取り方を大きく変えることになりますが、役員や先輩には伝えてるんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

伝えてるよ。やっぱりエイサーが無くなったってこともあって。みんな無くなってから大事さに気づくの。

北村正貴
北村正貴

喜屋武エイサーは50年以上続いたなか、断腸の思いで途絶えてしまいました。その影響は住民にとっても大きいと思いますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

でかいね。

北村正貴
北村正貴

自治会長としての目標や思いを聞いていると復活してくれるんじゃないかって期待しちゃいます。

大小堀祐也
大小堀祐也

復活させたいって思いはあるね。だけどこれまでとは違う形での復活ってことね。

北村正貴
北村正貴

違う形というと?

大小堀祐也
大小堀祐也

保存会をつくって子どもたちと一緒にやりたいね。これまでは男性がやるものだったけど、女性も子どももできる。みんなで参加できる形をやりたいなって思ってる。

北村正貴
北村正貴

伝統だからこそ「こうしなきゃいけない!」って部分もあると思いますが?

大小堀祐也
大小堀祐也

昔はそうだったかもしれないけど、今は難しいよね。エイサーやる時間も昔は夜中にかけてだったの。このご時世だと参加しづらくなってるってのもあるよね。この部分を保存会つくって変えたいなって。夏祭りで披露するみたいな(笑)

北村正貴
北村正貴

今までは地域の伝統としてやってきた歴史があると思います。継続できたのも人がたくさんいて協力し合える雰囲気があった時代だからこそだと思います。

大小堀祐也
大小堀祐也

時代は変わってるから、その時代に見合った仕組みに変えていきたいと思ってる。同じやり方は大変だよ。参加しにくくなってるから余計に。地域行事なのに身近なものじゃなくなるよね。

北村正貴
北村正貴

できる範囲で一緒に考えて少しずつでも形を変えるってことですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そうそう。みんなの生活スタイルに合わせないと。ここを考えて自治会運営しないと、つぶれるんじゃないかと思うよ。

北村正貴
北村正貴

自治会がなくなる危機感ってありますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

あるね。小学生も70名くらいに減ってるし。将来的に小学校が無くなっちゃうと寂しいじゃん。40%以上が高齢者ってこともあるからね。

北村正貴
北村正貴

変化が求められるタイムリミットはとっくに来てますもんね。

大小堀祐也
大小堀祐也

頑張ってくれてる人もいるけど、人数が減ってるのは確かだからね。そうなると地域運営をすること自体できなくなっちゃう。人が減るといろんなものが減っていくよね。

北村正貴
北村正貴

いろんなものって行事とかですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

行事もだけど、地域にあるものだね。もしかしたら小学校が無くなるときが来るかもしれないし、郵便局が無くなる可能性もある。ゴーストタウンになったら嫌だもん。

北村正貴
北村正貴

人がいてこその地域ですからね。なにか対策を考えてるんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

情報発信に力入れているね。会報と併せてネット上でもやってる。見せる機会が増えれば、「こんなこと今、喜屋武でやってるんだ」って伝えることができるからね。

北村正貴
北村正貴

オンラインを駆使してるんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

市外に行っちゃった人にも県外に行っちゃった人にもさ。見せていくってのが大事だよ。Facebookページ始めたのもnote始めたのもそこからだね。

北村正貴
北村正貴

若い世代への発信にも力を入れてるんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

そう。それと今は60代以上でもスマホを使える人が増えたから、いつでも情報が見れるようにしたくてさ。情報を入手できるツールとしてね。

北村正貴
北村正貴

更新頻度が高いですが、ネタ探ししてるんですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

してるけど、それ以前に住民に知ってほしいけど届けられなかった情報がいっぱいあるのよ。自治連絡員会議(月2回市役所で市内自治会長等が集う会合)で配られたチラシとかさ。ネタ探しといっても「住民が気になりそうなこと」を発信するようにしてるね。

北村正貴
北村正貴

市内にはいろんな情報が溢れていて毎月いろんなチラシが配布されますもんね。

大小堀祐也
大小堀祐也

そうなの。住民に知っておいてほしい情報もたくさんあるけど、届かないものもあるからね。そこをていねいに発信するようにしている。ネット上に貼り付ければ好きな時にみれるからさ。

 

 

年齢関係なくやりたいことを実現できる地域に

北村正貴
北村正貴

いろんなお話伺いましたが、振り返ると「今と向き合った活動の仕方をされてる」と感じます。他の自治会と交流したい思いもありますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

思うね。喜屋武の場合、県外から移住した方も多いからこういう方たちともつながりたいと思ってる。自治会で言うと喜屋武小学校区にある近隣の自治会とは連携して何かやりたいなとは思ってる。

北村正貴
北村正貴

もう動いてそうですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

これから少しずつだね。今はコロナで動けていないから。まずは挨拶に行きたいって思ってる。違う地域とはいえ小学校の時は同級生で知ってる地域なわけだから一緒に何かできたら面白いじゃん?

北村正貴
北村正貴

おっしゃる通りです。

大小堀祐也
大小堀祐也

喜屋武だけでなにかやるのももちろんだけど、コラボできたらもっと面白いんじゃないかな。

北村正貴
北村正貴

その思いの先にあるのは子どもたちですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そう。これからを考えると子どもたちもだけど、グラウンドゴルフしているみなさんで地域対抗とかできたら面白いなって。

北村正貴
北村正貴

うんうん。

大小堀祐也
大小堀祐也

朝早く集まって、グランドゴルフやって昼になったらみんなでご飯食べるみたいな、ね。ちょっとしたことで良いと思うのよ。その積み重ねでつながりを保っていきたいんだ。他の自治会も真似してくれたら最高よね。

北村正貴
北村正貴

自治会や町内会って人によっては厄介な捉え方をされる方も今では多くいます。覆したいって思いもありますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

やっぱりあるね、みんな忙しいのは一緒だし、住んでるんだから協力しろなんて言いたくないの。だから情報発信に力入れてる。地域でこんなことやってますよ!ってアピールをコツコツね。安心してもらってから興味あれば参加してもらえればいいなって。

北村正貴
北村正貴

地域づくりって上の世代がやるものってイメージを持たれる方が多いと思います。歴史や伝統って経験してこないと見えない部分もたくさんありますからね。

大小堀祐也
大小堀祐也

そうだね。

北村正貴
北村正貴

その中でも時代に合った自治会運営の仕方を模索していくって大事だと思うんです。

大小堀祐也
大小堀祐也

やっぱりルールは最低限必要だと思うの。みんなで暮らす地域だからね。そのために会則っていうものがあるわけだし。だけど、活動内容が共有されていないから地域が疎遠になっちゃう。もったいないよね。

北村正貴
北村正貴

参加するしないは自由でいいと思うんです。一人ひとりの意見を受け入れる寛容さが社会では必要ですよね。

大小堀祐也
大小堀祐也

一人ひとりの意見はあって当然だよね。会則にわざわざ書いてなくてもさ。だからこそ日々の自治会としての取り組みを見せれたらいいなって思ってる。

北村正貴
北村正貴

最後に、目標は先ほど挙げてもらいましたが、「こんな地域にしたい」って具体的なビジョンはありますか?

大小堀祐也
大小堀祐也

みんなで話せるようにしたいね。未来を語るような。無理しないでみんなで関われるような場にしたいね。勉強する機会をつくってもいいかもね。

北村正貴
北村正貴

2年の任期じゃ足らなそうですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

うん(笑)。6年はやりたいね。2年じゃやりたいことがスタートしたばかりだし、4年じゃ盛り上がってきた途中でやめることになる。だから6年はやってみたいね。

北村正貴
北村正貴

これから若い自治会長が増えてほしいですか?

大小堀祐也
大小堀祐也

そうだね。だけどそれよりかは楽しい地域にしたいと思う人が増えてほしいね。楽しくやらないと続かないからね。年齢関係なくやりたいことを実現できる地域が面白いんじゃないかな。

北村正貴
北村正貴

具体的に実現したいことがあるんですね。

大小堀祐也
大小堀祐也

外部の人と連携できるようにしたいね。市役所がやってる生涯学習の講座は特に取り入れたい。地域内だけで活動しているとその地域ルールに縛られちゃって、新しいことをするのが難しくなるからね。他の地域の意見も吸収できるようにつながりをつくっていきたいな。

 

魅力人の情報

糸満市字喜屋武自治会

場所:沖縄県糸満市字喜屋武15番地の1
TEL:098-997-3665
FAX:098-997-3785
メール:itoman.kyanjichikai@gmail.com
対応時間:月曜から金曜 午前9時~午後5時まで

Note:https://note.com/kyanjichikai
facebook:https://www.facebook.com/itomankyan/
※2020年5月8日よりオンラインによる発信をnoteに一本化しました。

喜屋武自治会会報(表)

喜屋武自治会会報(裏)

 

対話で出てきたもの

糸満市字喜屋武自治会|note
沖縄・糸満市の自治会「糸満市字喜屋武自治会」からのお知らせを配信しています。
糸満市市民活動支援センター まちテラス
沖縄本島いちばん南の市町村・糸満市の市民活動を支援しています。
FMたまん(株式会社いとまんコミュニティエフエム放送)
FMたまんは、沖縄本島の最南端コミュニティFM放送局です。ローカルな地域情報を地元のボランティアDJが日替わりで130名近く関わっております。沖縄方言や琉球民謡のスタジオ生放送が楽しめるコミュニティ放送局です。

ファシリテーターとして感じたこと

ワークショップで地域の方とお話させていただくなかで感じることがあります。それは「地域の良い部分も悪い部分も受け入れて、未来を見据えて活動している地域は元気」ということです。

特に地域づくりの現場では「みんなでやりましょう」「みんなで考えましょう」が常套句になりがちです。だけど大小堀さんと対話をしてみて、それだけじゃない地域はたくましさがあると感じています。「誰がやる」「誰に対して」「どう進める」を具体的に考え、行動している。それを見て周りがサポートしたくなる。これが「コミュニティはつくるのではなく、コミュニティになっていく」という理想形のような気がします。

ボリさん、お時間ありがとうございました。

『魅力人』とはファシリテーターである北村が1対1の対話を通じて魅力人の頭の中を掘り下げていく対談企画です。

対話が持つ力って他の人が関わることで、本人だけでは果たせないことが可能になったり先に進めたりすることがあります。思いが形を成す足元には、それを実現するための「技術や知識」があり、社会や人間をめぐる「考え方や価値観」があります。これらを日常的に自問自答し、体現している「魅力人(みりょくびと)」の根幹にある「あり方や存在」をインタビュー形式でお話を伺いました。

次回は誰なのか?
どんな魅力人×ファシリテーターなのか?
お楽しみに。

この記事を書いた人
北村 正貴

北村ファシリテーション事務所代表。”プロセスを変えれば結果が変わる 多様な人が集う場を対話のできる場に”をテーマに、お客様の要望や現状課題をヒアリングし、効果的な対話の場(ワークショップ)を設計・実施いたします。何がチームに必要かを判断し、相乗効果と主体性を高める組織に変容するための土台を作ります。また、行政・コミュニティ組織(自治会/町内会/まちづくり協議会等)・NPO団体・市民団体・企業など社会課題の解決と新しい価値の創造に取り組む多様な主体のコンサルティング支援を行う。

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北村ファシリテーション事務所