代表ブログ

地域には粒の小さい経験の積み重ねがたいせつ

自治を身近なものにしたい

地域において自治は必要不可欠のものです。家から一歩出た近隣コミュニティにおける日常生活で住民が必要と判断するさまざまな取り組みを行っていくものが自治です。

定説としてあるのが国は飛行機で行動する区域、都道府県は車で行動する区域、市町村は自転車で用を足せる区域、そして歩いて生活するコミュニティが集落や地区ということです。

この「歩いて生活できる区域」にこそ「最適な自治」が必要だと私は考えています。だが今の地区にはそれが薄れていると感じています。良い政治を育むにはすべての起点である地区のような小さな単位における自治の意識が必要と考えています。

小さな地区には自治会やPTAなどの自治組織があります。それらは年間で予算を組み、お祭りや伝統行事などの文化事業、廃品回収や地域清掃などの身近な事業を営んでいます。何のためにいくら必要か、もしくは不要かを身近な取り組みで理解することができる仕組みです。

地域に必要だから予算を組むではなく、予算の範囲内で必要なものを選択し実行していきます。家計という身近なコミュニティであれば誰もが取り組んでいるものだが、一歩家を出て「みんなの場所」となるとそれが見えなくなってしまう。他人事になってしまいます。

自治はそもそも身近なものであっていいと思っています。簡単で分かりやすいもの。だからこそ家を出た先にある近隣コミュニティの仕組みが簡単で分かりやすいものと理解ができれば、地区は良くなり、市町村は良くなり、都道府県は良くなり、国は良くなると考えています。

人手が不足している、高齢化が進んでいる、という理由で効率や費用対効果が良いものばかりを考えて実行しているとますます難しいものになります。言い換えれば自分で難しいように考えるようになってしまいます。だからこそ今だけを見るのではなく昔を思い返すという合わせ技がこれからの地域づくりに必要です。

小さな積み重ねが目指したい将来像に近づくひとつの道

今、地方の農村地域では過疎化や高齢化が進んでいます。糸満市は数年後まで人口が増えている地域とは言え、将来的に減っていくことは予測されています。しかし、近年は後継者不足が嘆かれているのが現状です。これは糸満に限らずどの地域でも抱えていることです。ですが糸満は今良い時期に来ていると感じています。変えようとしている人たちが増えています。

“変わる”という他人事ではなく“変える”という自分事にできるかどうか。

変えるといったら、そう簡単にはいかないです。なぜなら現在と昔とでは食べているもの、考えていること、見ているもの、聴こえる音、触れるものが違いますので。挙げればきりがありませんが現在と昔では生活様式がガラリと変わっています。だからこそ今あるものにいかに歩み寄って考え、実行に移すことができるかどうかが必要となるわけです。

ただ、変わっていないのは住んでいる人です。昔からある集落ではそこに住むほとんどの人がその集落で生まれ育ってきた人で、その人たちはその地域を受け継いでいる人です。また、新興住宅地やニュータウンにはその地域に移り住んできた人たちもいます。

私が思う地域のつながりづくりで大切なことは、昔から居る人と移り住んできた人たちの考えを交えることです。

この記事を書いた人
北村 正貴

北村ファシリテーション事務所代表。人とチームと地域を元気にする裏方。興味分野はチームビルディング、人材育成、対話、協働、地域づくり。元地域おこし協力隊。個人事務所なのでなんでもやりますがベースはファシリテーター。

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