コラム

目的は一緒でも仕組みの違いを理解できるか

この仕事をしていると様々な分野の方とお話をする機会があります。
大学の先生、分野のプロ、NPOや地域の代表さまざまです。

料理と一緒で始まりは人からと私は思っていて勝手に出来上がるものではありません。
人が様々な動きをするから環境が出来上がります。防災でも介護でも地域の組織でもそうです。

いろんな食材(課題)に対して、いくら良い器具や調味料やレシピ(ツールや手法)を外から取り寄せても、場所やスキル(人)がないと料理(課題解決)にはならない。せっかくなら全員で平均点以上のものを提供したいし堪能したいです。堺巨匠で言うなら星ひとつ半あればいい。残りのひとつ半はのびしろとしたほうが未来が面白いです。

他の分野の方とお話をしていて感じること。
言葉は違っても課題として共通部分が見えてくることがあります。
それは現代の多様性という部分から個人の主体性が先行してしまって交流する方法が多岐に渡ってしまったこと。

それが相まって土着型の人が土着風な人になっているということです。
みんながみんな地域を愛して地域を考えて動こうというわけではなく、個は全があるから個であることができて、全は個があるから全でいられるということが頭の片隅に少しでもあるかどうかが大切です。

野菜を提供するだけより、種とともに育成方法も同時に提供して、階段を少しずつ上るように一緒に実践する。自分たちで育て継続していけたら納得のいくものができる。人口が減っていようが増えようがなおさらです。

11人のサッカーと5人のフットサル。
点を入れるという目的は一緒。
仕組み(ルール)は似て非なるもの。
少数だからこそできることもあります。

人口が多い時代をサッカーとするなら
人口が減っている今はフットサル。
生産活動という目的は一緒。
だけど世の中の仕組みは明日からガラリと変えられません。

プレーヤーが減っているにもかかわらずピッチサイズは広がっている。
減っていることが悪いわけではないから仕組みをコツコツ進化させていけばいいわけです。
ポジションではなくスペースの視点です。

クライフのいたオランダ代表かマラドーナが率いるアルゼンチン代表か。
前者が今の時代に合っていると私は考えます。

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記事を書いた人
北村 正貴

ファシリテーター・初級地域公共政策士(認定番号 第F15-0427号)
チーム活動に大切な「対話の方法」を教える研修やワークショップの企画運営をはじめ、組織開発(コーチング/ファシリテーション)のコンサルティング支援を行う。

「組織の"働き方"の課題を話し合いで解決したい」という漠然としたご相談から始まります。

北村ファシリテーション事務所では、あらゆるコミュニケーションの活性化を目指して、組織が目指したい状態に向かうために対話の場づくりでサポートします。働きやすい職場づくりに向けた対話ワークショップやスタッフ研修はお任せください。

北村ファシリテーション事務所が提供する対話支援サービスについてPDF資料をご用意いたしました。 ご活用いただけますと幸いです。