一般社団法人八重山青年会議所LOM開発委員会からの依頼を受け、会員及び会員予定者を対象に、会員数の拡大や定着を目指して多様な価値観やライフステージを尊重しながら主体的に活躍できる環境づくりの姿勢を養うためのチームビルディングワークショップを実施しました。
課題
全国的に少子高齢化、多様性理解を受け止める必要性が高まっています。これらに順応させていくには、これまでの手法だけを採用するのではなく、自分たちのやりたいことや「いま」の視点を取り入れるチャレンジ力が大切になります。
一般社団法人八重山青年会議所では、こういった社会と向き合い、誰もが主体的に活躍できる環境づくりを目指していました。しかしながら、多様な考えを合意させていくことは簡単ではなく、トップダウンで決まってしまう現在の仕組みでは、一人ひとりが納得感を持てていないことで推進力が生まれにくいのではないかと課題を感じていました。
実施プログラム
組織にある価値観を考える
当会の活動に、各自がどんな思いや価値観を持って活動をしているか(入会予定者はしていきたいか)を発見・共有を目的とした内省ワークを実施。歴史と伝統がある組織だからこそ、過去から現在、そして未来に向けて自身がどこに重きを置いているかを内省し、取り組んできたかを振り返りました。その結果を通して、グループで対話を行い、興味や関心事、これから努めていきたいことなどを着想していきました。
求める人物像から改善点を考える
組織は個人の集合体で成り立つことから、チームの多様性を理解していくには、理想のあり方を認識していくことが求められます。そのため、新メンバーを入れるならどんなタイプがいい?という問いを投げ、「プロ野球ドラフト会議」の形式で求める人物像の発想を広げるワークを実施。事前準備したタイプ別の9名(アニメキャラ)から獲得したいキャラ(1位から3位)と、獲得したくないキャラ(9位)を対話を進めながらピックアップし、その理由に重点を置いて決めました。5チームに分かれて実施したこのワークでは、発表をすることで「1位指名のキャラが被る=認識が似ている」「9位に指名したキャラが他グループでは1位指名=認識が異なる」など、各グループで「組織に求める人物像」の違いがあることが分かり、相互理解を深めていきました。
チーム活動をアップデートするきっかけを共有する
すでに実施したワークで、個人の価値観と組織のあり方を深めてきました。それらを振り返り、今日、この場で各自に生まれた「気づき」を深堀りしていくため、全員が全員の顔を見合わせることのできる円形に座ってもらい、これまでの強みや弱み、今後個人でどうしていきたいか、チームとしてどうしていった方がいいかなど発表をしました。
結果
最後に行うチェックアウトでは、一人ひとりが参加者全員の前で「自身の気づき」を話していきました。その中には「コミュニケーション」「傾聴」の大切さを明日からの活動に結び付けたり、自己理解と他者理解を内省したり、これまで顕在化しにくかった思いを持って、ワークショップは終了しました。
クライアント 一般社団法人八重山青年会議所
期間 単発(2時間)
会場 チャレンジ石垣島(イベント&コワーキングスペース )
ポイント
①会員数の拡大や定着
②多様な価値観やライフステージを尊重
③主体的に活躍できる環境づくり